トラッキングボール型マウスの特徴や利点を解説し、おすすめのメーカーおよび各社の特徴を紹介する。
トラッキングボール型マウスは省スペースでの精密な操作や身体的な負担の軽減が可能。有名メーカーとしてはロジクール(Logicool)、エレコム(ELECOM)、ケンジントン(Kensington)が挙げられ、初心者からプロフェッショナルまで幅広いニーズに応える製品を取り扱っている。

僕もロジクール社製のERGOシリーズを使ってからPC作業が快適になったよ!
ここからの記事はトラッキングボール型マウスの特徴やおすすめのトラッキングマウスメーカーについて説明していきます。
トラッキングボール型マウスとは?
トラッキングボール型マウスとは、デバイス自体を動かすのではなく、表面にあるボールを指で操作することでカーソルを移動させるマウスです。一般的なマウスとは逆の構造で、「ボール式マウスを逆さまにしたような構造」と説明されることがありますが、正確には光学センサーがボールの回転を読み取ってカーソル移動を検知する仕組みです。

トラッキングボール型はあまりなじみがない人が多いかもしれないね!
トラッキングボール型マウスの特徴
従来マウスに対してトラッキングボール型マウスには以下のような特徴があります。
- 手首/腕の疲労軽減
- 精密なカーソル操作可能
- ドラッグ操作が容易
- 省スペースで使用可能
- マウスパットが不要
手首/腕の疲労軽減
トラッキングボール型マウスはボールを指で回転させるカーソル操作のため、手首や腕を大きく動かす必要がなく疲労が大幅に軽減されます。
特に長時間作業時には、手首や腕の筋肉疲労を最大27%削減することができると言われており、腱鞘炎や肩こりのリスクも低減します。
精密なカーソル操作
指先の微細な動きでトラッキングボールを動かすことができるため、カーソルの精密操作が可能です。特に画像編集やCAD作業などの微調整が必要な作業においてその精度が活かされます。
またボールの動きに対するカーソルの移動量を調整することも可能で、1ピクセル単位の精密な操作が実現できます。
容易なドラッグ操作
マウスを持ち上げて位置を直す必要がないためドラッグ操作が非常にスムーズです。クリックしながらボールを回転させるだけで容易にオブジェクトをドラッグ&ドロップできます。この特性により長距離をドラッグする場合でも手首や腕を動への疲労を軽減しながら快適に操作できます
省スペース&マウスパッドレス
マウス本体を動かさずに操作できるため狭い作業スペースでも快適に使用できます。またマウスパッドが不要なためデスクがスッキリして他の作業道具を置くスペースを確保できます。
- 価格が高い
- マウスの定期的な掃除が必要
- トラッキングボールの使い方に対する慣れが必要
- ゲーミングPC向けではない
価格が高い
従来の光学式マウスと比較してトラッキングボール型マウスは価格が高くなってしまいます。安価な従来マウスが1,000円程度に対して、安価なトラッキングボール型マウスでも4,000円程度になります。
トラッキングボールの設計/製造には人間工学(エルゴノミクス)に基づいたデザインや高品質な素材を使用しているため製品の価格が上昇します。また現時点ではトラックキングボール型マウス市場は比較的小さいため、製造コストを回収するために高価格に設定される要因となっています。
マウスの定期メンテナンス
トラッキングボールを指で操作する際に手垢やほこりが蓄積するため、トラッキングボールの定期的な掃除が必要になります。
掃除を怠るとボールの動きが鈍くなったりカーソル動作が不安定になる要因となるため、一般的には月に1回程度の清掃が推奨されています。
トラッキングボールへの慣れが必要
トラッキングボール型マウスは従来マウスとは異なる操作方法のため、使い始めの頃は慣れるまでに時間が必要です。特に指先だけのカーソル操作に違和感を覚えることが多く使い始めてから数日は効率が落ちることもありますが、慣れてしまえば快適に使用できるようになります。
ゲーミングPCには不向き
トラッキングボール型マウスはFPSゲームなどのスピード感が求められるゲームには向いていません。トラッキングボール操作が指先の動きに依存しており、素早い反応が必要な場面での操作が難しためです。またトラッキングボール型マウスは、一般的にマウス感度(DPI設定)が低く精密なエイムが求められるゲームには不向きです。またゲーミングマウスと比較して、トラッキングボール型マウスは選択肢自体が少ないため性能面でも劣ることが多いです。
トラッキング型マウスのおすすめメーカー

トラッキング型マウスに興味があるんだけど、どこのメーカーがおすすめなの?

基本的には下記3社の製品から自分に合いそうなものを選べば間違いないよ!
おすすめメーカー1:ロジクール (Logicool)
ロジクール(Logicool)社はスイスのLogitech社の日本法人で、コンピュータの周辺機器やゲーミングデバイスを製造しているメーカーです。人間工学(エルゴノミクス)に基づいたデザインと高品質な製品で人気があり、幅広いユーザーから支持を得ています。
- 特徴:人間工学に基づいたユーザーに優しいデザイン
- 強み:高品質なクリック感,高い耐久性,充実したソフトウェアサポート
- 主力製品:M575シリーズ,MX ERGOシリーズ
- 価格帯:エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広い
ロジクール社のおすすめ製品2点を以下に記載します!
ERGO M575SP
ERGO M575SPは親指操作タイプのエントリーモデルで静音性や長時間バッテリーを特徴とする初心者に最適な製品です。価格帯もトラッキング型マウスでは低価格帯の約5,000円~7,000円でコストパフォーマンスが高い製品となっています。

ERGO M575SPなど各製品を解説した記事もあるから良ければ参考にしてね!
MX ERGO S MXBT2
MX ERGO S MXBT2も親指操作タイプであり、20度の傾斜角を設定でき、USB-C充電、8ボタンなどの特徴を持ったプロフェッショナル向けのハイエンドモデルです。価格帯は約12,000円~15,000円と高価ですが、ERGO M575SPと比較して高機能な製品です。
おすすめメーカー2:エレコム (ELECOM)
エレコム(ELECOM)社は大阪に本社を置く日本大手のコンピュータ周辺機器メーカーです。マウスやキーボードなど多様な製品を展開し、特にコストパフォーマンスに優れた商品で市場シェアを獲得しています。
- 特徴:豊富なラインナップでどんなニーズにもマッチ
- 強み:コストパフォーマンスの良さ,日本人の手に合わせた設計
- 主力製品:ISTシリーズ,HUGEシリーズ,DEFR PROシリーズ
- 価格帯:リーズナブルな価格帯
エレコム社のおすすめ製品2点を以下に記載します!
M-IT10DR (ISTシリーズ)
M-IT10DRは親指操作タイプで、エルゴノミクス形状と直径36mmの大型ボールによるなめらかな操作性が特徴の初心者向けトラッキング型マウスです。人工ルビー支持ユニットを採用しており、自然で快適な操球を実現しています。無線2.4GHz接続で、最長約25カ月の長寿命バッテリーや5ボタン搭載など、使いやすさも充実しています。価格帯はトラックボールとしては低価格帯の約4,000円~7,000円で、コストパフォーマンスの高い製品です
M-HT1DR (HUGEシリーズ)
M-HT1DRは人差し指・中指操作タイプで、直径52mmの大型ボールと低反発素材のパームレストによる快適な操作性と手首への負担軽減が特徴の製品です。8ボタンやチルトホイール、ポインタ速度3段階切替など多機能ながら、価格帯はトラックボールとしては中価格帯の約7,000円~10,000円とお手頃な製品となっています
おすすめメーカー3:ケンジントン(Kensington)
ケンジントン(Kensington)社はアメリカのコンピュータの周辺機器メーカーで、特にセキュリティ製品やトラックボール型マウスのメーカーとして知られています。ケンジントン社は120ヵ国以上の市場で製品を販売しているACCO Brands社の一部門としてデスクトップおよびモバイルアクセサリーを提供しています。
- 特徴:プロフェッショナル向けの高品質製品を取り扱う
- 強み:大型トラッキングボールによる精密操作,高級感あるデザイン性
- 主力製品:SlimBladeシリーズ,Expertシリーズ,Orbitシリーズ
- 価格帯:中級からプレミアムな価格帯
ケンジントン社のおすすめ製品2点を以下に記載します!
Orbit Fusion
Orbit Fusionは中指操作タイプで、エルゴノミクスデザインや特許取得のスクロールリング、高精度なレーザートラッキングセンサーを特徴とする初心者に最適な製品です。5つのカスタマイズボタンや3段階DPI切替機能を備え、長時間バッテリー(最大約14カ月)も魅力です。価格帯はトラックボールとしては中価格帯の約8,000円~15,000円で、快適な操作性を有する製品となっています
※Orbit Fusionの説明記事は今後UP予定です!
SlimBlade Pro
SlimBlade Proは人差し指・中指操作タイプで、直径55mmの大型ボールと独自の回転式スクロール機能を備えた高精度かつ快適な操作性が特徴のプロフェッショナル向け製品です。Bluetooth・2.4GHzワイヤレス・有線接続に対応し、4つのボタンは同時押しを含めて8つの動作が設定可能。左右どちらの手でも使えるデザインで、長時間作業やマルチディスプレイ環境にも最適です。価格帯はトラックボールとしては高価格帯の約17,000円~20,000円で、デザイン性・操作性・カスタマイズ性に優れたハイエンドモデルとなっています
※SlimBlade Proの説明記事は今後UP予定です!
まとめ
トラッキングボール型マウスに関する情報はいかがだったでしょうか?トラックボール型マウスは一度慣れると手放せなくなる魅力的な入力デバイスです。初心者にはロジクール M575SPやエレコム M-IT10DR、より高機能を求める方にはロジクール MX ERGO Sやケンジントン SlimBlade Proがおすすめです。皆さんの使用環境と予算に合わせて検討してみてください!
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